横浜DeNAベイスターズはラミレス監督が続投。
2020年も引き続き指揮を執ることになりましたね!
この件に関しては、色々と議論が分かれることとなりますが…、
(ベイファンの友達とはいつも議論になる。)
(ラミレス監督が嫌だと思っている方は、ここから先は嫌な文章になってるかもしれません…💦)
アンチラミレス監督の友達は、かなりブーブー言っておりますが、
僕はラミちゃんは一定以上の評価をしても良いのではないかなぁ…と。
そこで、
Contents
ラミレス監督は有能!?続投ありと思う理由
なんだかんだ2位だよ!1998年以来の快挙だよ!
まず最初に思うのが、2019年の横浜DeNAベイスターズはセ・リーグ2位でした。
2位以上の成績を上げたのは、遡ることマシンガン打線で優勝した1998年以来の快挙です!
最近横浜DeNAベイスターズは強くなってきており、CSにも出場できるようになりました…が、CS初出場までも10年かかったのですよ!w
(もちろん12球団で1番遅かったです。💦)
そのチームでCS初出場を果たしてくれたのもラミレス監督。
(もちろん中畑前監督が基盤を作ってくれたのも、横浜DeNAが環境を整えてくれたのも大いにありますが。)
そして、今回初めて2位となり横浜スタジアムでの初のCS開催を成し遂げたのもラミレス監督。
燃えましたし、感動しました。…負けたけど。( ;∀;)
ラミレス監督は奇抜な采配が目立ちます。
それは今までの日本野球の常識から逸脱していることは確かに多い・・・けれども、結果としてチームを2位に引き上げたわけだし、”結果が全て”とも言われるプロ野球界において、そこは素晴らしいことなのではないでしょうか。
逆に「2位の監督をクビ!」って。
次の監督にどれだけプレッシャーかかるのよ。笑
仮にラミレス監督をクビにしたとして…じゃあ誰を監督に持ってくるの?
仮にラミレス監督をクビにしたとして…誰を監督に持ってくればいいのでしょうか。
いくら「有能」と呼ばれている監督でも…過去横浜に来て全くチームカラーに合わずに、逆にチームがボロボロな状態になってしまったことを見てきました。
特に象徴的だったのが森祇晶監督。
西武ライオンズを「在籍9年間のうちに8回リーグ優勝・6回日本一」に輝かせた名将中の名将!
成績上でこれ以上の名将を探すのはなかなか難しいのではないでしょうか。
この森監督は、横浜ベイスターズが1998年日本一に輝いた2年後、2000年に監督として就任しました。
当時の横浜ベイスターズはマシンガン打線として強かった(もちろん守備もうまかったけど!)。
ただバントやエンドランなど緻密な野球ができていないということで森監督を招へいしたのですが…、結果はご存知の通り。
2000年は1999年と同じく3位でしたが、2年目には6位に転落。あっさり解任となりました。
それだけでなく、今までのびのびとやっていた選手たちは森監督の望む緻密な野球に対応できずに混乱。谷繁選手など看板選手は森監督と合わず外へ出て行ってしまう始末。
当時横浜の選手だった中根仁は「難しかったですね。今まで自分で考えてやれていたものが、森さんが来てこれはダメあれはダメというな流れになって、これまでの自主性が失われていく方向になりました。それとベンチにいるとね、監督がブツブツと愚痴らしきものを言ってるのが聞こえてくるんですよ。特に神宮球場は良く聞こえるんだ。」
引用元:ウィキペディア
この森監督最終年2001年を機に横浜ベイスターズは10年間で8度の最下位を記録する超暗黒時代へと低迷してしまいました。
(4年前の1997年は2位・98年は日本一に輝いているのですよ!?)
それはそれはめちゃくちゃ暗黒でしたよ…。
チームの勝率が打率並みですから…。
(内川氏の打率を下回ったことも💦)
逆効果を生むマイナス面の方が怖い…です。
(同じく名将・野村克也さんも、阪神タイガースとはマッチしませんでしたからね。(監督就任期間3年連続最下位…。))
では逆に横浜のことを知っている内部の人間を監督に据えるパターン。
1997年大矢監督(2位)→1998年権藤監督(優勝)。
権藤監督は当時横浜ベイスターズの1軍バッテリーコーチ。
その権藤さんを監督に据えて、見事38年ぶりの優勝に輝くことになりました。
ただ今の横浜DeNAの親会社の戦略からいくと、幅広いファン獲得のために「ある程度メディア受けする人」を監督に据えるような気がしますし、三浦大輔コーチはまだ時期早々。(2020年は2軍監督になりましたね!)
将来的には三浦大輔監督の誕生は間違いありませんでしょうけど!
チーム成績は軒並み悪いのに2位に持ってきた
2019年の横浜DeNAベイスターズのチーム成績は決して良いものではありませんでした。
【横浜DeNA・チーム成績(セ6球団中)】
打率.246(5位)
本塁打163本(3位)
盗塁40(6位)
防御率3.93(5位)
先発の柱として期待していた「濱口遥大」「東克樹」らが故障で離脱。
打撃陣も「宮崎敏郎」が絶不調に陥り、春先には「10連敗」&「5連敗」を立て続けに経験。
それでもチームを2位に導いたことも、評価されても良いのではないでしょうか。
2軍暮らしが続いていたベテラン(元キャプテン)がチームを救う。これは泣きました。( ;∀;)
(写真はその時のではありません…TV観戦でした。💦)
チームカラーと性格がマッチ!モチベーションを保つのがうまい!(と僕は感じてます)
ラミレス監督は外国人の監督らしく、
・選手のことを決して表立って悪く言わない。
・結果が出ても出なくても、目の前にできることに集中してやるだけ。
これを徹底されているのが、個人的にはすごく気持ちが良いです。
いくらチームが悪い状態でもイライラしている感情を見せることなく、選手が戦いやすい状況を作っているラミレス監督。
横浜大洋・横浜ベイスターズ時代から、このチームはどちらかというと細かく綿密に…というよりも明るく楽しくのチームカラーですし、ラミレス監督のような性格もマッチしているのではないでしょうか。
その点においてもラミレス監督はマッチしてる…のでは。
ラミレス監督は無能!?アンチラミレスの友達の意見
中継ぎ投手を酷使・潰してる!
ラミレス監督のマシンガン継投によって、かなり中継ぎを酷使している…。
これは確かにそうかもしれません。
今シーズンエスコバー・三嶋一輝は登板数70試合超え。
2試合に1試合はマウンドに上がっている計算になってしまいますものね。
僕も「え!?この場面でも使うの!?ここは休ませたら!?」と感じるシーンもありました。
三上・砂田・田中健と言ったフル回転で活躍した中継ぎ投手たちも軒並みケガして離脱してしまいましたし、
もしかしたら2020年にはこのラミレス監督のマシンガン継投が問題となり、2019年活躍した中継ぎ陣たちも軒並み総崩れ…という可能性も無きにしもあらず。
ただ打つだけの采配(←反論あり!)
友達はこのように言います。
でも、結局ラミレスは何をしたの?盗塁もバントも何もしないじゃん。ただホームラン待ち。ラミレス関係なくね?
ラミレス監督は試合中、攻撃面においてあまり積極的にサインを出す方ではありません。
でも・・・、逆に考えたら、
「サインを出さない。動かない。」と決めるのもラミレス監督の采配の1つなのではないでしょうか。
確かに横浜DeNA打線は、ホームラン攻勢だけで勝ってしまうという試合が多々あり、ランナーが出ても何もすることもなくホームラン待ちという場面がよく見られました。
(ランナーを送れず何もできずに終わることも、ゲッツーになることも…。)
ただ個人的に以下のことが考えられると思います。
1.今のベイスターズはそもそも小技ができない。
2.ホームラン待ちの方が点を取る確率が高い?
3.本拠地ハマスタは12球団で2番目にホームランが出やすい球場。
1.今のベイスターズはそもそも小技ができない
今のベイスターズはそもそもにして小技ができるチームではありません。
もちろん小技ができそうなタイプの選手はいます。
・・・だけど、小技が得意だとは思えません。
神里選手も足はべらぼうに早いけど、走塁ミスを何度もしていました。
盗塁もうまいわけではない。
ラミレス監督は一時(2018年初め頃かな?)は「スモールベースボール」を打ち立て、小技に取り組みました。
だけどうまくいかなかった。
(チーム全体として取り組んでいる期間が少ない、そもそもの下地が少ないから?)
そこでソトを2番に起用するなどし、重量打線を組み、ホームランで点を奪い勝ち上がってきた経緯があります。
2.ホームラン待ちの方が点を取る確率が高い
データを重視するラミレス監督。
そのデータから「進塁打を意識して打たせてアウトを重ねるよりも、しっかりとしたバッテイングでホームランを打たせた方が点を取る確率が高い」的な数値が出ているのではないでしょうか。
横浜DeNAベイスターズが本拠地にしている横浜スタジアムは、12球団で2番目にホームランの出やすい球場です。かなり出やすい。
(ちな1番は神宮球場。)
その球場で戦っている以上、ホームラン・長打を武器として戦っていくことは的をしっかりと得ているとも考えます。
(神宮・ハマスタ・東京ドームとシーズン60%以上はホームランの出やすい球場で戦います。)
また小技をするとしても、バント1つにしても、どんなに成功率が高いチームも100%決まりません。バントの成功率って80~90%程度です。極端に言えば5回に1回はミスる可能性があります。
それだったら打たせてしまった方が確率は高い…と。
それらのことをすべて考慮してのホームラン待ちの野球だったのではないでしょか。
・・・真相は知らんけど。笑
でも僕はそのような思いで応援しておりました。
3.投手交代・選手起用が謎の場面が多い
8番ピッチャーも謎采配と言われている1つですよね。
これに関してラミレス監督は、
「では9番にピッチャーを入れることで、何か良いデータは出ているのですか?」
と答えています。
(確かこんな発言をしていました。)
ここにラミレス監督・ラミレス野球のすべてが詰まっているような気がしました。
ラミレス監督は外国人監督らしく、日本野球の常識にとらわれない柔軟な(奇抜な)野球をドンドン試していきます。
「8番にピッチャーを入れる。」
これも日本人監督だったらまず思いつかないでしょう。
またたとえ思いついたとしても、周囲の目・これまでの常識が気になり実行することはまずないと思います。
僕ら日本人のファンが「ん?」と感じることも、それは「今までの日本の野球の常識」から考えて「ん?」と感じることであり、
もしかしたらラミレス監督は実は理にかなった効率的な野球をしている…のかもしれませんよ!?
これも知らんけど…ですが。笑
ラミレス監督は新しい野球の考え方を提供してくれる!
例えば、東京ヤクルトが2015年に優勝した時に、真中監督が話していたことで印象に残っている発言があります。
1番バッターがノーアウトで塁に出た場合、2番バッターがバントで送るよりも、打たせて1、3塁を作る野球をした方が結果的に点が入りやすいというデータも出ている。
と真中監督が監督解任後、どこかで言っていました。
従来の日本の野球だと、
・スコアリングポジションにランナーを送った方が点が取れる。
・2番バッターは小技ができる人が適任。
この常識がありました。
でもこれは凝り固まってしまった常識であり、実は「2番はバントをさせるよりも、打たせた方が点が入りやすい」というデータが出ているのです。
このように「今までの日本野球の常識は実は非効率的だった」ということはいくらでもあるのではないでしょうか。
また元ロッテ・バレンタイン監督は2番里崎という一見あり得ない打線を組んでいました。
(里崎選手はパワーヒッター系&足も早くない…というか遅い部類。この采配はまさか…でした。w)
ただこの2番里崎の真相は「1番西岡が塁に出ると盗塁を警戒し外角のストレート攻めが多くなる。サト(里崎選手)は外角を打つのがうまいから、そのボールを狙ってくれ!」というものだったそうです。
(10年以上の時を経て、youtubeサトザキチャンネルで知ることとなりました。笑)
だったら、
として観るよりも、「これはどんな意図があってこうしているのだろう?」とプラスの面を考えながら応援した方がずっと楽しいのではないでしょうか。
最近では横浜DeNAベイスターズは秋季キャンプのメニューを全部選手が決めて選手主導で行った。
というものがあります。
これも従来のプロ野球チームじゃちょっと考えられないですよね。
秋季キャンプは従来の日本のプロ野球的考え方だと「若手を徹底的にしごいてしごいてしごきまくってレベルアップを狙う」というもの。
でも選手の自主性・主体性を重んじ、チーム力を上げていく。
今の時代にすごくマッチしていると思います。
・・・あれ?
この考え方って・・・1998年、ベイスターズが優勝した時の権藤監督の考え方と同じじゃないですか!?
・・・というわけで、
2020年のラミレス監督。ラミレス采配。
(フタを開けてみたら、筒香不在で打線は絶不調。期待の先発投手陣も皆ケガが治り切らず、リリーフもボロボロで最下位…なんてこともあったり…。それでも応援していきますけどね!)