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部活中水飲むとバテるから禁止!とリアルに指導されました
僕は1980年〜1981年生まれの世代。
野球なら松坂世代。女優なら優香、広末涼子などと同い年の世代です。
そして、僕の世代は「部活中は水を飲むな!バテる!」とバリバリ教えられた世代でした。
少年野球・中学校の部活は、
「水は絶対に飲むな!」
高校の部活はOKでしたが、
確実に後ろめたさみたいなのはありました。
(この頃から水は必要だと世間が認識され始めた?)
あれはいったい、なんだったんだろう・・・、
今思うと、よくぶっ倒れなかったな 笑)
今ではもう20年以上も前のことなので、冷静になって振り返れます。笑
というわけで、なぜ「部活・練習中に水飲むな!バテるぞ!」と教えられてきたのか、その理由やその時の気持ち・思ったことをまとめてみました。
水を飲むとなぜバテると考えられていたのか5つの理由
なぜ当時は「水飲む=バテる」と考えられていたのか。
自分を指導してくれたコーチたちが言っていたことを思い出しながら、考えて出してみました。
身体が冷えるから、バテる
水を飲むことによって身体の体温が下がる。
その下がった体温の分、また体は熱を発さなければいけないため、そのエネルギー分・・・バテる。
このように考えられていました。
真剣にそのように考えられていました。
はい。
おなかがたぷたぷになり、バテる
水を飲んだ後おなかがたぷたぷになってしまうため、
身体は重くなってしまい、
・・・バテる。
たしかに水道の蛇口からがぶ飲みしちゃいますもんね。
特に夏の練習の合間とか。
ペットボトル1本は一瞬、ちょろいでしょ!
そしたら500ml分の水の重さが身体の中に入るわけで
その分の重さを扱わなければいけないから…、
・・・バテる。
根性論からくる水は悪と言う考え・・・
水を飲むと気持ちいいし、
身体もスッキリするけれど、
練習=厳しくしんどいものでなければならない。
そしてその厳しくしんどいものを、
克服すればするだけ上達する。
そのような考えがしっかり根付いていたので…
水を飲んでスッキリする=悪=弱いやつがやること
そのように考えられていたと思うんですよね。
だから「水なんて飲むんじゃねぇ!甘ったれるな!!」という考えになっていたのではないでしょうか。
「苦しい思いをした分、成長する!」
日本ってこれを過度に求める傾向があるような気がします。
科学的な理論・分析がなかった
こちらも根性論とつながるのですけれども
科学的な理論や分析というものが、当時はスポーツ界に浸透していなかった
スポーツ=根性で立ち向かう、克服する
という風潮でしたからね。
だからもし、熱中症でぶっ倒れたとしても
熱中症=根性なし
的な理論だったと思いますよ。
ちなみに自分の所属していた野球チームはそんなに強いチームじゃなかったし
練習も超熱血というわけでもなかった
なのに水飲めませんでしたからね
だから昭和のその時代は
’練習中水は飲まない’は基本
みんな水を飲めなかったんだと思います。
科学的な理論があったとしても今ほどシェア・知ることができなかった
当時は監督・コーチの言うことは絶対的です。
今ではインターネットが発達しているので、youtubeやウェブサイト・SNSなどを通して簡単に情報を収集することができます。
でも、当時はそんなものありません。
野球の練習の知識といえば、
目の前にいる監督・コーチの言うことを信じるしかありません。
なので、
監督やコーチが「水飲むとバテるぞ!」「水はダメだ!」と言えば、やっぱり「水=悪しもの」になってしまいます。
また逆に言えば「監督やコーチも水はダメだと心から信じていた」ので・・・もうこれはどうしようもないですよね。笑
実はみんな隠れて水を飲んでいた
その頃のみんなは絶対どこかしら、なにかしらの手段で
絶対隠れて水を飲んでいたと思いますよ。
・・・でないと確実に死んでしまう。
自分や周りの友達の場合は
「顔を洗うふりをして、こっそり飲んでいた」
これですね。
飲むって言ってもすするぐらいしかできませんでしたけど
コーチ、水道のとこで目を光らしていたから 笑)
なんだかのテレビに出ていたスポーツ選手は
「トイレの便器の水を飲んだ」
という方もいましたけど・・・
でもそれぐらいしないとね。
そう考えると
昔の子どもたちの方が、根性はあったのかな?
そんな鍛え方の根性、二度とゴメンですけど (-ω-)/
話はちょっと逸れますが、
突き指は引っ張れなんてのもありました。
(突き指は引っ張ったら絶対にダメですよ!)
今考えるとおかしな野球理論・スポーツ理論はいくらでもありました。
ただ、当時は真面目にそれを信じていたわけですし…、
これからもこのようにドンドンスポーツ界の常識が新しく変わっていくのでしょうね。
それはそれで楽しみなことです。